

“伝わる”写真キャプションの書き方
施工写真や住宅の魅力をSNSやホームページで発信する際、「写真はきれいだけど、何を書けばいいか分からない…」と悩んでいませんか?
そんなときにこそ、力を発揮するのがキャプション(写真説明文)です。
キャプションは、ただの説明ではなく、「この写真のどこを見てほしいか」「どんな暮らしが想像できるか」を伝えるための言葉のデザイン。
広報初心者でもちょっとしたコツを押さえれば、“伝わる文章”に変わります。
今回は、今日から使えるキャプションの書き方をご紹介します。
■ なぜキャプションが重要なの?
写真だけでも魅力は伝わりますが、言葉が加わることで伝わり方が違います。
たとえば、同じリビング写真でも、
「18帖の広々リビングです。」
→ 情報としてのキャプション
「子どもが走ってもぶつからない、この広さがわが家の定番に。」
→ 暮らしの情景が浮かぶキャプション
後者のように“暮らしを想像させる言葉”が添えられると、共感が生まれ、印象にも残りやすくなるのです。
■ “伝わる”キャプションを書く3つのステップ
① 写真の「主役」を決める
まずは、この写真で何を伝えたいのかを明確にします。
・広さ?
・素材?
・動線の工夫?
・光の入り方?
→ 伝えたいポイントが絞れると、書く内容が自然と決まってきます。
② 「暮らしの目線」に変換する
事実を並べるのではなく、「この空間でどんな暮らしができそうか?」を考えましょう。
設計の意図、家族の行動、ちょっとした感情――
生活者の目線で書くことで、読み手に寄り添う文章になります。
③ 具体的なシーンを描写する
数字や間取りだけでなく、「朝」「休日」「子どもが帰ってくる時間」など、情景が浮かぶような具体性を意識してみてください。
■ 実践例(写真:明るいキッチン)
NG例:
「キッチンとダイニングが並んだ配置です。」
GOOD例:
「料理中も子どもたちの様子が見えるから、安心して“ながら作業”ができます。」
→ 暮らしの工夫がリアルに伝わる!
■ 忙しい時は“テンプレ”を活用!
下記のような“書き出しの型”を使えば、初心者でもスムーズにキャプションが書けます。
「〇〇な時間が生まれる空間」
「〇〇を意識して設計した場所」
「〇〇という悩みを解決する工夫」
「〇〇な家族におすすめしたい」
1フレーズで“読み手の視点”が整います。
■ おわりに
広報初心者でも、伝えたい想いがあれば大丈夫。
難しい言葉はいりません。大切なのは、「この空間を、誰に、どう感じてほしいか」という視点です。
“伝える”から“伝わる”へ。
あなたの言葉が、写真をもっと温かく、もっと印象的にしてくれます。