

「見学したくなる家」とは? 写真から始めるモデルハウスの魅せ方
モデルハウスを建てたのに、見学予約がなかなか入らない――。
そんなお悩みを抱える住宅会社は少なくありません。
実はその原因のひとつが、「写真の見せ方」にあるかもしれません。
SNSやWebサイトを通じて情報収集するのが当たり前になった今、“見学に来るかどうか”は写真の第一印象で決まることが増えています。
では、「行ってみたい!」と思わせる写真とはどんなものでしょうか?
このコラムでは、モデルハウスの魅力を“写真”で最大限に伝えるためのポイントをご紹介します。
■ ただの「空間写真」では、心は動かない
モデルハウスの写真といえば、広角で全体を見せた美しい内観カットが定番です。
もちろん空間の広さや清潔感を伝えるには重要ですが、それだけではお客様の心を動かすのは難しいのが現実です。
「この家で暮らしたら、どんな毎日になるのか」
そうした“暮らしの想像”をかきたてる写真でなければ、来場にはつながりません。
■ 見学につながる写真の3つのポイント
① 生活のシーンが浮かぶ“人目線”の構図
・ダイニングに朝日が差し込む風景
・リビングのソファに座った目線での眺め
・キッチンに立ったときの家族の視線
こうした写真は、「ここに住んだら…」というお客様の想像を促します。
全体を見せる広角写真に加え、“暮らしの気配”が感じられるカットを意識的に撮ることがポイントです。
② “自分ごと化”を助けるキャプションの工夫
写真の下に添えるひと言も、見学意欲を高める重要な要素です。
例:
「子どもたちの笑い声が響く、吹き抜けリビング」
「朝の支度もスムーズな、家事ラク動線」
「家族の気配を感じながら、一人時間も楽しめる間取り設計」
暮らしのメリットが伝わるような言葉を添えることで、写真の印象がグッと強く残ります。
③ 実際の「来場後」を意識した導線づくり
写真だけで終わらせず、「見学してみたくなる仕掛け」を忘れずに設けましょう。
写真からすぐに予約フォームへリンクを設置
モデルハウス紹介ページの下部に「ここで実際に見られます」の一文を添える
SNSからのストーリーズハイライトで見学会情報に遷移させる
写真は入口。そこから実際の来場体験へ、スムーズな導線を整えることが重要です。
■ おわりに
モデルハウスは、「来てもらってなんぼ」ですが、その第一歩は“写真で惹きつけること”から始まります。
プロカメラマンに依頼する際も、「ただきれいな写真」ではなく、“見学したくなる写真”とは何かを考える視点が大切です。
ぜひ今一度、モデルハウスの写真を見直してみてください。
「この写真、誰かの“暮らしたい”につながっているかな?」と問いかけることが、反響を呼ぶ一枚につながります。