

施工事例の更新が止まっていませんか? 広報業務をスムーズにする撮影フロー
SNSやホームページでの情報発信において、住宅の「施工事例」はもっとも反響のあるコンテンツのひとつです。
しかし現場が忙しく、広報の手が回らず、「気づけば前回の更新から何ヶ月も空いてしまった…」という声も少なくありません。
施工事例は会社の“実績の見える化”であり、営業や集客にもつながる重要な資産です。
今回は、施工事例の更新を“止めない”ための、広報業務がスムーズに進む撮影フロー構築のコツをご紹介します。
■ なぜ施工事例の更新が滞るのか?
多くの住宅会社では、以下のような課題が原因で施工事例の更新が止まりがちです。
・撮影日程の調整が後手に回る
・撮影のための現場準備がバラバラ
・写真データの整理・選定が手間
・写真はあるのに原稿や説明文が進まない
このような“積み残し”を防ぐには、撮影から公開までのフローをルール化しておくことが有効です。
■ 広報業務がラクになる!撮影フロー5ステップ
① 【事前共有】竣工スケジュールに広報も加わる
現場や設計が把握している完成日を、広報側も早めに共有してもらいましょう。
広報が関与するのは“引き渡し直前”だけではありません。
スケジュールの見える化で、撮影のチャンスを逃さなくなります。
② 【撮影前準備】清掃・小物演出をマニュアル化
床の拭き取り、建材の養生剥がし、小物の配置…
現場が自主的にできるよう、チェックリスト化しておくと準備が早いです。
必要であれば、広報から簡易スタイリングキットを持参しても◎。
③ 【当日の連携】撮影立ち会いで“意図の共有”
「この照明は施主様のこだわりです」「ここは設計士の工夫があるポイントです」
そういった情報を現場や設計からカメラマンへ伝えることで、伝わる写真が撮れます。
④ 【データ整理】フォルダ名と選定ルールを統一
社内共有がスムーズになるよう、「物件名+撮影日」などでフォルダ管理を統一。
広報が使いやすいよう、Web用/印刷用など形式を分けて納品してもらうのもポイントです。
⑤ 【原稿作成】設計者・現場と協力してキャプション作成
説明文が手間に感じる場合は、テンプレートを活用して“一言コメント”を集める方法もおすすめ。
例えば:「この家の一番の見どころは?」「設計時に意識したことは?」など簡単な質問形式で。
■ おわりに
施工事例は、ただの「写真集」ではありません。
それは、自社の仕事の魅力を語る“営業ツール”であり、“ブランドを伝えるストーリーブック”です。
更新が止まっていると、それだけで「活動していない」「動きが見えない」と思われることも。
だからこそ、広報だけで抱え込まず、社内の連携と仕組みづくりで「継続できる撮影フロー」を整えておきましょう。
撮る、選ぶ、伝える――この一連の流れが回りはじめたとき、
施工事例はあなたの会社の強みを最大限に届ける“武器”になります。