

「写真が足りない…」を防ぐ! 撮影現場で広報が撮っておくべき裏カット
プロのカメラマンに施工写真を依頼して、いざSNSやHPで使おうと思ったとき――
「かっこいいけど、もう少し“人の気配”があるカットが欲しかった」
「細部の素材感を見せたいのに、その写真がない…」
そんな経験はありませんか?
広報担当として押さえておきたいのは、「作品写真」だけでは伝えきれない“暮らしの空気感”や“ちょっとした場面”を裏カットで拾っておくこと。
今回は、現場で撮っておくと後々“使える”裏カットのアイデアをご紹介します。
■ なぜ裏カットが大事なのか?
SNSやWebでは、完成度の高い広角写真だけでなく、「ちょっとした視点」や「寄りの写真」があると親近感やリアリティが増します。
裏カットは、次のようなシーンで効果的です
・ストーリーズやスライド投稿のつなぎに使える
・キャプションと合わせて“設計意図”を補足できる
・写真1枚でも“暮らしの温度”が伝わる
つまり、裏カットは「構成の中で効かせる調味料」。
プロ写真を引き立てたり、発信に幅を持たせる“保険”としても役立ちます。
■ 広報が現場で押さえておくべき裏カット7選
① スイッチ・コンセント・取っ手など“細部のディテール”
→ 設計・インテリアのこだわりが伝わりやすいポイント。小物と一緒に撮ると絵になります。
② キッチンや洗面の“引き出しを開けた状態”
→ 収納力や動線設計の工夫を視覚的に伝えられる。
③ 掃き出し窓・吹き抜け・階段からの“見下ろし/見上げ”構図
→ 空間のつながりや奥行きが伝わる視点。ストーリーのある構成にぴったり。
④ カーテン越しのやわらかい光
→ 暮らしの中の“静けさ”や“やさしさ”を感じさせるカットとして人気。
⑤ お気に入りの照明の“点灯時”と“消灯時”
→ インテリアの表情が変わる瞬間。照明特集や季節投稿にも活かせます。
⑥ 室内から見る“窓の向こうの景色”
→ 「この家でどんな景色が見えるのか?」を伝える感覚的な情報として◎。
⑦ 撮影風景や撮影中の“裏側スナップ”
→ ストーリーズや社内の雰囲気紹介としても活用可能。親しみを感じてもらいやすくなります。
■ 裏カットを撮るときのちょっとしたコツ
・撮影アングルは「床の高さ」「腰の高さ」「目線の高さ」を意識
・明るい時間帯に、自然光で撮るのがおすすめ
・スマホでもOK。ブレずに明るく、整って見える構図を選ぶだけで十分活きます
・写真ごとに「何を伝えたいか」を明確にしておくと使いやすい
■ おわりに
撮影現場は、広報にとっての“素材集めの宝庫”。
プロカメラマンの美しい写真をメインに据えつつ、広報ならではの視点で「裏カット」も意識して集めておくことで、投稿の幅も深みもぐっと広がります。
次の現場では、ぜひ“暮らしを想像できる1枚”を、あなたの目線で切り取ってみてください。
その1枚が、会社の印象や共感を引き寄せる、大きな力になるはずです。