家づくりの想いを写真にのせて。設計意図を伝えるカットの選び方

住宅の設計には、数えきれないほどの想いと工夫が詰まっています。
「ここは家族の会話が生まれる場所にしたい」
「光の入り方まで計算して設けた窓」
「将来を見据えた動線設計」
けれども、その“想い”が写真でうまく伝わっていないと感じたことはありませんか?

完成写真は、その家の魅力を記録するだけでなく、設計意図を可視化する重要なツール。
見る人に「なるほど、この工夫いいな」と思ってもらえるかどうかは、どのカットを選び、どのように見せるかにかかっています。


■ 「設計意図」を伝えるとは?

設計の意図とは、単なる“デザインの説明”ではありません。
「この空間が、どんな暮らしを支えるためにつくられたのか」
その背景にある目的・配慮・価値まで届けることが、本当の意味での“意図の伝達”です。

そのためには、間取り図や文字情報だけでは足りません。
見るだけで納得感が得られる写真をどう撮るか、どう選ぶかがカギとなります。

■ 写真で伝える設計意図|3つの視点

① 動線と空間のつながりを見せる
家の設計には必ず「流れ」があります。
キッチンからパントリー、洗面室へとつながる動線や、家族の目が自然に合うリビング階段など、人の動きが想像できるカットを入れると、図面では伝わらない“暮らしやすさ”が見えてきます。

② 光や抜け感を意識して構図を選ぶ
設計者がこだわった窓の位置や天井高の変化も、光の入り方や視線の抜けで写真に表現できます。
そのためには、撮影の時間帯やアングル選びも重要です。
午後のやわらかい光で撮ることで、温もりある空間として印象づけることができます。

③ ディテールの工夫を“寄り”で切り取る
造作収納、ニッチ、素材の切り替えなど、小さなこだわりこそ伝えたい設計意図です。
全体写真では見落とされがちな要素も、アップの写真を添えることで「細部まで配慮されている」と印象づけることができます。

■ 広報×設計の連携で“伝わる写真”に

設計者の想いを最大限に引き出すには、広報と設計が連携しながら撮影を計画することが重要です。

・設計者が「ここはこだわった」と感じるポイントを事前にヒアリング

・撮影前に現場で“撮りたいポイント”を共有

・写真1枚に、意図を語るキャプションやエピソードを添える

こうした一手間が、写真に“説得力”と“共感力”を生み出します。


■ おわりに

写真は、設計者の言葉に代わって空間の魅力を語るツールです。
そして、その1枚が、「この会社にお願いしたい」と思わせるきっかけにもなります。

図面や仕様では伝えきれない“想い”を、写真で届ける。
そんな視点で、次の施工事例を撮影・発信してみてはいかがでしょうか?


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